イチローと武蔵

いつの頃だったか、世界に誇れる日本人を３名挙げると、と聞かれて「柔道の山下、競輪の中野、女子ゴルフの岡本」と答えたことを今でも覚えている。
先月８月にオリコン・モニターリサーチという会社が同じアンケートをとった結果が「１位イチロー、３位サッカーの長友、６位女子サッカーの澤」だそうだ。スポーツ選手だけをピックアップしたけど。んんっつ～、なんか、世界に誇れる･･･というより、ここ最近の人気ランクか？

まっつ、どっちにしてもイチローは文句なしだろう。「２００本安打１０年連続」途絶える。「これで記録更新に追われることがなくなった」とはればれと語ったらしいけど。よくぞ１０年も！だ。あの～、ところでイチローさん、あのピート・ローズの「２００本安打合計１１回」という記録がまだ残ってけど～。ｽﾝﾏｾﾝ、ファンの期待ってそういうもんだ。

大相撲の琴奨菊、大関昇進の口上は「万理一空(ばんりいっくう)」。難しい！宮本武蔵の兵法書からの言葉だが、武蔵の書いた原文を今風に訳すと、万里一空の境地は書には残せないから、鍛錬して自分で考えろ、と書き残しているらしい。心身の鍛錬と、技の工夫と、すべての筋道（理）をたどり尽くし、無我（空）というただ一つの境地に至れ…。(読売「編集手帳」-竹内政明さん)。
イチローの１０年がそういう境地に近づいてるようにみえる･･･なんでそう思うかって？それは、言葉では書けないとでも言っておこう。