好奇心okinawa’s blog

観光タクシーから見た沖縄

傭兵(ようへい)

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単一民族国日本では想像しにくいが、欧州では古くから兵隊を金銭で雇う「傭兵(ようへい)制度」はごくごく当たり前のできごとだ。映画「モロッコ」や「アラビアのローレンス」などにも出てくる。今でもフランスの「外人部隊」は正規の陸軍軍人ではあるがごく自然に受け入れられているのもその名残だろう。日本人も入っていた、なんてのがなにかのニュースにもなったりしたね。
特に有名なのがスイスの「嘆きのライオン像」だ。ルイ16世とその家族を守って死んでいったスイス傭兵達の悲劇、 背中に折れた矢が刺さったライオンはスイス人傭兵、ライオンがかばっている盾はルイ16世とその家族を指している。ルイ16世が攻撃命令を出さなかったために無抵抗で死んでいった。その名残か、今でもローマ中心にあるバチカンを守っているのは忠実なスイス人傭兵だ。

「傭兵制度」はジュネーブ条約で禁止されたが、条約参加国はごくごく限られているのが現実だ。アフリカや中東戦争では当然のように周辺の貧しい国からの傭兵が駆り出されているのが現実だ。つい最近のイラク戦争でもアメリカの複数の「民間軍事会社」に雇われた傭兵の数は正規軍の数を上回っていると言うのが常識だった。
リビアカダフィは、アフリカ難民傭兵をつかっているという。忠誠を誓ったスイス傭兵とはまったく意味が違う、ただ金銭のためなので容赦がない。一人の独裁者が金を使って自国民を抹殺する・・・想像を超えている。