宮崎は神が降り立った国

以前店長をしていた居酒屋にある夜お客さんが来た。一見、内地からの客とわかる。沖縄に来たのなら普通「泡盛」を飲むのにこのお客は「よく飲まれてる焼酎を」と聞いてきた。たまたま私は宮崎県の芋焼酎「天孫降臨(てんそんこうりん)」をすすめた。おせっかいにも「宮崎には･･･神が降り立った国という伝説があって･･･、天照大神の孫が･･･」と説明話しをしながら。それからしばらく時間が経ってそのお客に声をかけた「どうですか？」。お客さんが立ち上がって名刺を差し出した。実は、宮崎県の神楽酒造の確か福岡支店長だった記憶がある。あちゃぁ～、天孫降臨の酒造メーカーだ。釈迦に説法とはこのことだ。それから数日後たってお店に「天孫降臨」の段ボール箱が届けられた。

宮崎と鹿児島県境の霧島山が噴火した。去年は口蹄病で県内の牛･豚２９万頭殺処分で酪農家の悲痛が世間の同情を呼んだ。今年は、今度は、鶏インフルエンザだ。既に数十万頭の処分が続き、被害拡大防止に追われている。そこへ、霧島山の噴火だ･･･。なんで宮崎ばかり･･･という悲鳴が聞こえる。
なんだか、神が降り立った国･･･宮崎を思い出す。なんか怒りに触れるようなことでもしたのかと。