好奇心okinawa’s blog

観光タクシーから見た沖縄

アニメ・漫画規制(都条例)

イメージ 1

国で定める「法律」の他に各地方自治体の判断による「条例」がある。賛否両論があるから全国統一できない。その自治体の「首長」の判断で進んでいく。東京都の「アニメ・漫画児童ポルノ規制」の都条例が大騒ぎになっている。
昨今の理解しがたい犯罪(殺人・暴力)や児童虐待がちまたにあふれる性描写や暴力描写などの漫画の影響があることには誰もが異論をはさまないだろう。現在は「有害(不健全)図書指定」条例があってその指定をうけたのはビニール包装で成人コーナーに置くようになっている。今回の新規制強化はそれだけでは間に合ってないという都知事・都議会、PTAなどの判断だろう。

なんで、こんなに大騒ぎになるのか。よくいう、総論賛成各論反対だね。映画などには映倫(業界で作る第三者による映画倫理委員会)が指定して映画館の手前でくいとめる。過激ゲームソフトもいろんな民間業者が有害サイトブロックのソフトを開発する。漫画についても4業者団体からなる「出版倫理協議会」がその役割をしてるはずだが、その取り組みが不十分というんで行政(都議会)やPTAがでてきたんだろうね。大騒ぎの理由は都と出版業界で十分な話し合いができないまま事が進んだことだね。
しかしね~、これはもっと話し合って業界の自浄努力を促すのがいいと思うけどね。どこからがダメと誰が判断するの?業界からは「ゴルゴ13」も「源氏物語」も成人コーナーにおかなくちゃいけないの?との声も。個人的だけど、漫画やアニメだけじゃなく「小説」もそれこそ凄い描写がある(さすが文章のプロだけあって)。行政(規制)の判断はいつも拡大解釈されがちな怖さがある。投網で一網打尽にすると中にはこれから成長する稚魚も多く捕まえられて捨てられてしまう、かのような恐れだ。

どっちにしても隠し切れない情報社会だ。大人の、業界の、何がこの荒(すさ)んだ社会に悪い影響をあたえているか自浄努力に望みを託すしかない。中には「売れればいい」、倫理観なんて子供に与える影響なんて「科学的根拠がない」とうそぶく大人もいる。それが現実だ。
こっそり隠れて(・・・懐かしいね!)少しずつ大人になっていった昔とは事情が違う。