好奇心okinawa’s blog

観光タクシーから見た沖縄

横田プロの自然の抱擁

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バックスピンでのスーパーイーグル!神様は見ていてくれた。優勝が決まった横田真一(38)はグリーン横で涙ぐむ妻と熱い抱擁交わした。「パパ、頑張ったね」と声を掛けられると、ほおに涙が伝わり男泣きした。・・・謙虚で控えめな日本人のこんな「自然な抱擁」を久しぶりに見た気がした。

あの日、横田(当時34)は帰宅すると家族を集めて、自分の置かれた立場を話した。「パパは、プロゴルファーじゃなくなってしまった……」。1995年から守り続けてきたシード権の喪失が決定した夜のことだった。泣いた。横田は泣きながら、これからのことを説明した。夫人と4歳になる長男も泣きながらその話を聞いた。「実は、特別シード権をもらえるかもしれないのだけど……、ありがたい話だけど……、断ろうと思っている。負い目を感じながら戦いたくはない。みんなには苦労をかけるかもしれないけど、許してほしい」(当時は選手会長だった)。

横田は降り続く雨を見て「最終日は雨で中止になるのを心から願っている」ともらしていた。13年間勝利から見放されていた。その間2位が何度あっただろう(7回?くらい)。勝つどころか、シード権をとるのに必死になるどん底まで追い詰められていた。ファンはそれを知っている。同組の石川遼君を目当てに押しかけた大ギャラリーからも「横田、頑張れ!」の声が飛んだ。
奥さんのタレント穴井夕子(36)、不妊治療や出産の体験を綴った「命に会いたい~Baby meets MaMa」に書いている。不妊症を知った。人工授精に挑戦した。「何度失敗してもいいから、がんばろうね」って、夫と励まし合った。ようやく授かった息子、知己君(7)は「友達のお誕生日会」のため会場には来なかったが、お母さんに電話で「勝ったの見たよ。おめでとう。でも、忙しい」と話すと、すぐに切った。それでも、テレビ画面の横で満面の笑みを見せる自分の写真付きメールが届いた。

(シード権:前年の成績で翌年の予選を戦う必要なく本戦に出られる権利)