好奇心okinawa’s blog

観光タクシーから見た沖縄

伝達媒体に思う

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洞窟壁、粘土やパピルス(植物)、竹、羊皮などを媒体として絵(文字)、象形(文字)、アルファベットや漢字。文字は紀元前から何千の年月を経て形を変えてきた。今では磁気テープやディスク、メモリーカード・・・。

向田邦子の子供の頃の回想録に、まだ文字もろくに書けない妹を疎開に出す時、父は自分宛の住所の葉書を大量に持たせ「元気だったら、大きく丸(〇)を書いて出すんだよ」と言って渡した。(朝日-天声人語)

栃木県で虐待で保護された少女(小6)は継父から「お父さんが教えてくれたことができなかったのでこれから気をつけます。」「お父さんはやさしさで注意してくれたのにできなかった。反省します」と毎日日記に書かされた。でも、誰に知らせるあてもなく自分だけにわかるように、右上に暴力を振るわれた日の印を記入し続けていた。あざを見つけた日を記録し続けた担任教師の記録と一致した。(産経-産経抄)

無理心中で首を絞められた男の子は(9歳)「ぼく、お父ちゃん、世界中で一番好き」と、つぶやいて思いをとどまらせた。(産経抄回顧録)

「法と正義」の番人である立場の検察の主任検事、重要な証拠となる被告のフロピーディスクを自らの手で日付を改ざん。「意図してではない、いじっていてミスをした・・・」一体、いったい、何の意図があったのか??

葉書、日記、フロッピーディスク・・・、ページをめくる時に漂ってくる古本の匂い・・・しおりの挿(はさ)めぬi-Pad端末機(電子書籍)。
使い方を間違えなければ、それはそれでいいと思う。
(↑写真は昨夜のお客さん、記事とはなんの因果関係もありません)

(またまた、余談)
射撃練習をしている男の銃を見て、007ジェームス・ボンド(ショーン・コネリー)が言う。「これは女性用の銃ですね」「その通り。銃に詳しいようですな」「いや。女性のほうに少々」(和田誠『お楽しみはこれからだ』-文芸春秋