残念、ﾘﾈｰﾙ

「怒りは敵と思え、勝つことばかり知りて負くること知らざれば害その身にいたる」(徳川家康遺訓)
柔道の花形は無差別級だ。篠原監督のいうおまけのおまけ控えの控えの上川(20)が世界王者ﾃﾃﾞｨ･ﾘﾈｰﾙ(21)を判定で破った。さぁ～、納得しないのはﾘﾈｰﾙだ。畳の上で挨拶はしない握手もかわさない表彰台では腕を組みそっぽをむき早々と帰りたがる。

「判定」というのはいつも微妙、不完全燃焼を起こす。過去いろんな選手が泣かされてきた。しかし、ﾘﾈｰﾙさんよ、じゃあなたが優勢だったかというとそうでもなかった。これが世界王者かというはっきりした「差」もみられなかった(決勝戦に限っていえば)。上川の最後まで攻め続けたひたむきさが目立った。無名の上川を甘くみたんじゃないか。負けて反省も必要だ(世界選手権3連覇中だが)。負くること知らざれば害その身にいたる。次の選手権やｵﾘﾝﾋﾟｯｸで貫禄の違いをみせればいい。今のあなたには日本柔道は負けない。