好奇心okinawa’s blog

観光タクシーから見た沖縄

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井上ひさしさん9日になくなりましたね。今、手元のあるのは分厚い本「吉里吉里人」。直木賞を取った時代小説「手鎖心中」は・・・そうだ、知人が持って行ってる。
彼の小説は、馬鹿馬鹿しいというかあきれるというか、深く考えなければ面白くないだろう。私も、考えて考えて裏に隠された「おもしろみ、深み」を読み取ると言うのは苦手なほうだ。しかし、彼がまれにみる知識人であるのはわかる。ストリップ劇場の裏からフランス文学まで、ありとあらゆる知識に秀出ているのはわかる。
先月は、吉川英治も亡くなったばかり。彼の「宮本武蔵」6巻本は長編の苦手な私でも一気に読み続けた思い出がある。書き出しと、締めの文章は今でも空で言える。
「どうなるものかこの天地の大きな動きは。人間の個々の振る舞いなど、秋風の中の一片の木の葉でしかない。なるようになってしまえ。 ・・・波騒は世の」常である。泳ぎ上手に雑魚(ざこ)は歌い雑魚は踊る。しかし誰か知ろう百尺下の水の心を水の深さを。」
合掌!