〈かかわらなければ
私の胸の泉に 枯れ葉いちまいも
落としてはくれない〉
塔和子の〈胸の泉に〉の一節だ。詩の好きな人ならその一節だけで息をのむ(全文はネットで)。
昨夜、酔っぱらい連中とヘミングウェイ「
老人と海」の話をしてて突如彼女(塔和子)の詩が浮かんできた。
余計な説明はいらん、彼女の詩で間に合う。
こんな詩もあった(抜粋)
〈砂漠にいたから一滴の水の尊さがわかる
海を漂流してたからつかんだ一片の木ぎれの重さがわかる
闇の中をさまよったからかすかな灯の見えた時の喜びがわかる〉
綺麗な英語を喋るには、綺麗な日本語をもっと知らなくちゃな…。