好奇心okinawa’s blog

観光タクシーから見た沖縄

ウオール街の靴磨き

ちょっと前に、中国の株暴落(チャイナショック)に振り回されてる世界と書いた。大騒ぎしてるのは株をやってる投資家たちだけで、それも特に金亡者(かねもうじゃ)の中国人投資家が国内でわめいてるだけで、株をやってない一般庶民の大多数は「何の騒ぎ?」、へたすりゃ「ざま見ろ!」くらいにしか見てないんじゃないかな。みなさん、朝も普段通り仕事に出かけてるだろう。
中国の株式市場は中国国内だけの箱庭市場だ。振り回されてると書いたのは、中国株式市場の暴落そのものに連動して慌てているんじゃなく、それが中国の実態経済の崩壊を予感させてるからだ。
中国経済が減速したら、日本のどの企業の株が下落するというそんな単純な予想は誰でもわかる。「爆買い」がなくなったら日本は・・・そんな目先のことはクシャミみたいなもんで、その後の風邪や肺炎がにわかに現実味を帯びてきたから、怖い。

中国14億人の消費。世界一の資源消費国。リーマンショックであわや世界恐慌かと危機に落ち入った先進国はその中国の爆買いに助けられ持ち直した。中国は日本を抜いてアメリカに次ぐGNP世界2位にもなった。それはそれでよかった。それがいつまでも続くわけがない。
石油、石炭、鉄鉱石から綿花、小麦まで。これらの資源輸出で成り立ってる資源輸出国(経済新興国)は、その売り先(中国)がなくなったら・・・。自動車や機械、電化製品を輸出して成り立ってる先進国、その売り先がなくなったら・・・。
イメージ 1(中国の)「根拠のない投機熱」、「無駄で過剰な設備投資」・・・どこかで聞いた言葉。ある人が言った。「ウオール街の靴磨きの少年が株を始めた。不況に入る日は近い。」と。1929年の世界恐慌、もう一度読み直すか・・・。