好奇心okinawa’s blog

観光タクシーから見た沖縄

くんなとぅ(小さな港)

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車のウインドウを下げて日傘の若者に声をかけた。「すみません、お店の名前の<くんなとぅ>って、どういう意味?」、「あ、<小さな港>という意味です」と丁寧な返事が返って来た。
ガジュマルの木陰のベンチで漁網をいじってるおじさんがいた。「すみません、ここ、天ぷらの持ち帰りもやってますか?」、「もずく天ぷらだけだよ」 どうも、と店に向かおうとすると、「ま、ここ座って」と自分の隣りを指さす。いやぁ~、彼女たち、大阪のお客でね、ここの「もずくそば」を食べたいというんで空港から連れてきたんですよ。
イメージ 2これをきっかけに奧武島(おうじま)のもずくや海ぶどうなど、話がはずんだ。と、目の前を小さな子供が。おじさん、その子供に「もずく天ぷら、タクシー、と言ってきて」と。ほどなくするとその子供が白い紙袋に入ったモズク天ぷらを持ってきて、どうぞと差し出す。すみません、・・・頂きます。こりゃ、美味しいですね~と、ますます話が弾む。おじさんの手はパズルのように込み入った漁網をほぐすのに忙しく動いたままだ。
しばしの時間が経過した。大阪のお嬢さん二人が外に出てきた。「すみません、もずくそば、まだ時間がかかりそうなんです・・・」、「いいですよ、どうぞ出来るまでのんびり待って。こっちは(このおじさんと)話しをしてますから。」

イメージ 3しかし、このおじさん、奥武島(おうじま)の事よく知ってるなぁ、まるで奥武島の歴史を聞いてるようで実に楽しい。と、駐車場の警備員が近づいてきた。なにか、昼食がどうのこうのと、と、今度は下の日傘でお客さんを誘導してる若者が坂を上がってきた。「社長、コンテナの点検がきてます」と。 ・・・社長だったか、この漁網をいじってるおじさん。
ハハッツ・・・。
「社長、9月に娘が東京から来るんで、また寄らせてもらいますよ。今度は、もずくそばを食べに来ます」。
なんか、仕事なんだか、自分のゴールデン・ウィークだか(笑)