好奇心okinawa’s blog

観光タクシーから見た沖縄

斯(か)く戦えり

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空港で乗せたお客を市内まで送る。ちょうど若狭バースの前を通過する。おお~、午後1時予定の「Saphire Princess(サファイヤ・プリンセス)」が接岸してる。11万tの大型客船だ。もう2時半か、残念だが待機に向かうのはもう遅いだろうな・・・あれっつ、なんだ、プールに待機車がいない。それどころかタクシーがひっきりなしにバース内のタクシー乗り場にぶっ飛ばして向かってる。
イメージ 2あちゃ、なにかあったな。思いつくのは接岸バースの急な変更か。朝も大変だった。ここ若狭バースに朝8時予定の「Aquerius(アクエリアス) 」が安謝新港の7番バースに向かってるのを見てそれを知らない朝早くから待機してたドライバーたちが慌ててそっちへ移動するというハプニングだ。こっちは念のため確認して当日の変更は分かっていたが、かわいそうなのは朝早くから待機してたドライバーたちだ。順番が先頭のみなさんが安謝新港では後ろの方に回される。
だからか、多くのドライバーたちは安謝の7番バースに予定だったサファイヤ・プリンセスはキャンセルになったとでも思ったのだろう。

お客さんを降ろして、急いでサファイヤのいる若狭バースへ向かう。警備員が行け行けと誘導棒を回している。待ち時間なしだ。急いで同僚にも電話を入れる。事情を詳しく説明してる暇はない。「サファイヤ、若狭・・・どう見ても20~30台のタクシー不足状態だ。あ、自分ももう乗せるから、とりあえず急げ~」
結局とんぼ返りで2回お客を運んだ。2回目の帰りは偶然にもサファイヤにもどるお客を乗せてまたバースへ。3回目になると現場はやっと落ち着いていた。ふぅ~、もう帰社時間だ。
那覇港管理組合副監理官のつとむ、これみてるだろうか。つい、思い浮かんだな。
沖縄戦の海軍の司令官、大田実少将(戦死後中将)の有名な伝文がある(沖縄の多くの人はもちろんよく知ってる)。「沖縄県民斯ク戦ヘリ」(沖縄県民斯(か)く戦えり)。
急な変更サファイヤに対し、タクシー斯(か)く戦えり。
「県民ニ対シ後世特別ノ御高配ヲ賜ランコトヲ」(県民に対し、後程、特別のご配慮を頂きたくお願いする。)
ハハッツ(笑)。