好奇心okinawa’s blog

観光タクシーから見た沖縄

識名ビラ幽霊

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「その先の路地を右に入って」、識名園(しきなえん)、お墓が団地のように並んでる山だ、の坂下で乗せたおばちゃん。「え~っと、確か、この路地の先には急な下り坂がありますよね」。何度か通ったことのある首里の金城ダム通りに抜ける細い路地道だ。「そう、識名ビラ」 ビラとは坂のこと。
「子供の頃は怖かったんだよ、幽霊が出ると言われていたから」 へっ?幽霊と聞く
と放っておけない。「おばちゃん、どんな幽霊?」
この地は豆腐作りで有名な繁多川。昔、若いご夫婦の嫁が毎日この坂を通って首里まで豆腐を売りに行ってた。ところが暗い帰り道、強姦にあった嫁はこのビラ(坂)の下にある橋から身を投げて死んだ。それを知った夫も追うように身投げした。それからこの識名ビラには二人の遺恨の人魂が飛び交うという。
真嘉比道(まかんみち)の逆立ち幽霊についで、また沖縄の幽霊伝説。ありがとね、おばちゃん。
場所が「識名園」だけに、ありそう…。