好奇心okinawa’s blog

観光タクシーから見た沖縄

見返り

東町でお店をオープンするんで、その仕入れをお願いに行くんです。那覇に隣接した浦添(うらそえ)市の工業団地までのお客さんを乗せた。何を扱ってる会社ですか?乾物類です。昆布とか?そうです。ひと昔は沖縄は昆布の世帯あたりの消費は日本一だなんて言われていた時代もあったけどね~。えっつ、今はそうじゃないんですか。ええ、琉球時代に中国との貿易で貴重な輸出品だったんで、おすそわけみたいな感じで琉球(沖縄)にも重要な食材として定着してきたけど、今はベスト10に入ってるかどうかですよ。
昆布消費は昔も今も富山県が断トツ。琉球に入ってきた昆布も当時から、北海道~富山~薩摩(鹿児島、絶対ここを通さないとだめだった)~琉球のルートで入ってきた。間違ってたらまずいんであとで調べたら、沖縄は13位だった。ちなみに「富山の薬売り」で有名な富山は中国から漢方薬を輸入できた。
いやぁ~余計なこと言ったかな。しかし、勘違いは勘違いで言っといてよかっただろう。

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時間があったらその会社の向かいの海岸を見てください、綺麗ですよ。で、残念だけど、すぐ近いうちにここが全部埋め立てられるのを想像してくださいね。では、ご商売がうまくいきますように・・・と、降ろした。
写真の陸上部にはすでに臨海道路浦添線が完成している。これで泊大橋~うみそらトンネル~空港と一直線につながる。那覇港に着く貨物のスムースな運搬のためにこの海岸が全部埋め立てられ、大規模な「浦添埠頭」となる。もちろん陸上部の米軍基地キャンプ・キンザーはその時は返還されてる-のが前提の大公共事業だ。
しかし、この海が姿を消す・・・経済の見返りだ。何かを得るには何かを失うものだ。