好奇心okinawa’s blog

観光タクシーから見た沖縄

いざ事問わん

都鳥(みやこどり)が宮古島に飛来とのTVニュース。えっつ、だからなに?と思うだろうが・・・瞬時に歌を思い浮かべたよ。<名にし負はば いざ言問はん都鳥 わが思う人は ありやなしやと> 平安時代在原業平(ありわらのなりひら)の歌。なんでこの歌をいつまでも覚えているんだろう。
理由は簡単、東京を離れたあとも、あれから折につけ東京を思い出すからだ。

この歌の意味は、訳あって妻や恋人を捨て都(京都)を離れた業平が東国の隅田川までたどりついた時に見慣れぬ鳥がいたんで船頭に問うたら「都鳥です」と聞いて、一瞬にして都を思い出して詠んだ歌。「なあ、鳥よ、お前が都鳥なら知ってるだろう、私の愛しい人たちは都で元気でいるのだろうか」。 ま、その隅田川に架かる「言問橋」のそばの駅は「業平駅」から「スカイツリー駅」に名前変更したらしいけど、まったく。

イメージ 1「ご先祖の家に眠っていた「古首里地図(1700年頃の琉球)」を県に寄贈したんだよ。今、その地図が<南部医療センター(こども病院)>に飾られている」と聞いていた。今日たまたまその病院までのお客がいたんで降ろしたついでに病院内をのぞいた。あった。1m四方の修復版だけど。オリジナルは6畳敷位の大きさで保存状態が危ういので今は他の場所で厳重に保管されてる。


イメージ 2

その、ご先祖というのが琉球王国最後の国王、尚泰王(しょうたいおう)の4男松山王子、その王子の御殿に保存されてたものだ。敷地にあった農園のせいで今でも元の「桃原農園」でも通じるが、沖縄戦で消滅、今は敷地の一部にお洒落な「La Fonte(ラ・フォンテ)」というイタリアンレストランがある。去年だか、今はドイツ在住でピアノ講師をしている同期生が独友人達と連れ立って来沖の折りクラシック・トリオのミニコンサートを開いた場所でもある。
そのご先祖といってるのは、よくコーヒータイムで寄る「喫茶ASANO」だ。
歴史は面白い。名にし負はば、いざ事問わん・・・みちこも世が世なら、お姫様であった(笑)。