フルムーン旅行

朝から小雨混じりの天候。「SAPPHIRE PRINCESS(ｻﾌｧｲｱ ﾌﾟﾘﾝｾｽ)」、先週の「DIAMOND(ﾀﾞｲｱﾓﾝﾄﾞ) PRINCESS」に続いての姉妹船の寄港だ。午前7時か、朝の忙しい時間帯の到着だ。出発地がﾊﾜｲ・ﾎﾉﾙﾙなので(ｸﾞｱﾑ～台湾経由)下船には時間がかかるだろう。2巡目から行ってみるか。

普通5台ほどが先に船体横のﾀｰﾐﾅﾙの待機場へ入る。そこから１台出発するたびに手前の広い待機ﾌﾟｰﾙから１台ずつ向かう。待機ﾌﾟｰﾙの先頭まで来た。さて、次は自分の番だ。目の前を徒歩の下船客が素通りしていく。と、高齢のご夫婦と思われるｶｯﾌﾟﾙが戻ってきて声をかけてきた。ままあるｹｰｽだ。それを「ﾀｰﾐﾅﾙ待機場で順番通り乗ってください」、というアホな運転手はいない。「ｼｭﾘ･ｷｬｯｽﾙ」と一言。「OK!・・・ﾎﾉﾙﾙからですか？」と英語で答えると、いつもそうだが、ホッとしてあとは英語での会話が続く。こっちにとってもこうやってかろうじて最小限の英会話を忘れずにいられる(笑)。

 

ｻﾌｧｲｱから2回乗せて、街中からも船に戻る客を偶然にも2回運んだ。しかも、いずれの客も老後のご夫婦の水入らずの旅行と見受けられる。海外ではそうであるようにいずれも少しは不安げな顔でﾀｸｼｰを止める。で、英語で答えるとホッと顔がほころぶ。この4回で今日の水揚げの半分だ。まったく「SAPPHIRE PRINCESS(ｻﾌｧｲｱ ﾌﾟﾘﾝｾｽ)」様々の一日。しかし、いいもんだな・・・こういう「ﾌﾙﾑｰﾝ旅行」。