自然の営み

久しぶりの菊農家～。作業は山ほど残っている。しかし、そう急ぎで時間と勝負の作業ではない。今日はまずこの菊畑から。おぅおぅ、結構雑草も生い茂ってきている。逆U字型の鉄アングルを抜き取って、菊を垂直に伸ばすためのかぶさっていた棚網をまとめていく。畑を耕し土作りのためトラクターが入れるよう畑の中の全ての人造物を撤去する。

霧雨が降る中、バッタやカエルが飛び跳ね、空にはヒバリがさえずり、道路脇には浜ちよどりの雛(ひな)がよちよち歩き、親鳥が近くの高見から心配そうに見守っている。そうそう、ここではもうすでにセミが鳴き始めている。森羅万象とまでは言わないが、自然の営みがここにはある。

ところが午前の作業が終わったところで猛烈な雨、今日の作業は中断。自然には逆らえない。

 

休みを取る直前の最後の菊収穫、オーナーやそのお母さんが不在で大変だったと書いた。入院中のその実父、亡くなっていた。７７歳。実は６月の１日の日にちょっと寄ったあの時には、既に亡くなっていたと聞いた。ユウが(娘さんが)初めて来た日に、そんな話しはしずらかったのだろう。自然の摂理、逆らえない。