好奇心okinawa’s blog

観光タクシーから見た沖縄

虫の知らせ

イメージ 1

沖縄に戻ってしばらくの頃か、夕刻実家にいる犬をともなって散歩に出た。普天間川のずっと上流にあたる田園風景に来たあたりでちょうど薄暗くなってきた。びっくりした!かわべりにキラキラ数え切れない蛍(ほたる)が飛びかっていた。あとにも先にもあんな数の蛍を見たのは初めてだった。

ある宮城県の海沿いの公園では、例年は耳をふさぐほどのセミの大合唱が今夏は聞こえなかったという。
<津波が、土をかき回し、塩水を運んだ。地中の幼虫はひとたまりもない。セミは長い年月を土の中で過ごすというから、これから羽化するはずの、何年分もの命が失われたことだろう。>(日経「春秋」) 「虫の知らせ」と昔からよくいう。虫のもっている目に見えない予知能力だ。これから先何年、鳴かない夏からどんな「知らせ」を教わるのだろう。

最近ブラックホールの発見や、先月末カリフォルニア天文台で確認された超新星の爆発が話題になっている。見えないはずのブラックホール(光も脱出できないから見えるはずもない)を具象化する、2100万光年先の(ちなみに銀河の直径が10万光年くらい)爆発を発見する(自動追尾天球望遠鏡で)など技術の進歩はとどまるところを知らないが、宇宙の起源や存在理由の解明にはほどとおい。じゃ、なんで宇宙の事なんか膨大な金をかけて調べる必要があるの?とは素朴な質問だ。
すぐそばの「虫のしらせ」を解明するのに似ている。