好奇心okinawa’s blog

観光タクシーから見た沖縄

いい度胸だ

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女流棋界の清水市代(いちよ)(41)。プロ棋士として初の敗者として歴史録に残るかもしれない勝負を敢えて受けてたった。。背筋をピンと伸ばし勝負に徹する堅い性格のイメージがあるが、おちゃめな一面も。女流棋士では他を寄せ付けない誰もが認めるトップ棋士だ。
今年4月の話し。情報処理学会は、日本将棋連盟米長邦雄会長にコンピューター将棋ソフトとプロ棋士の対戦を求める“挑戦状”を突きつけた。米長会長は「いい度胸だ」と受けてたった。季節は秋。対局が始まった。

相手は電気通信大助教、はこだて未来大教授、情報処理学東北大教授、応用数学早大教授・・・等々、その背後には将棋組み手に近い10の224乗を指す仏教用語「阿伽羅(あから)」の名をはいする169台のコンピューターシステム。「苦節30余年、頑張って開発を続けてきた。人間対人間チームの対戦と思っている。」と話す。

6時間に及ぶ勝負は決着した。
清水女流王将は「悔しい気持ちもありますが、途中からは血の通った人間と指している気持ちになりました。今後も人間とコンピューターが切磋琢磨(せっさたくま)して強くなれればと思います」と語った。
勝負席での着物姿はあまり記憶にない。「切腹」を連想させる白装束が・・・美しい。開発者達への尊敬の念と礼儀と覚悟が見えた。
勝負の場は、早ければ半年後にも男性棋士、さらにコンピューターが勝てば最高峰の羽生(はぶ)名人か渡辺竜王と対局する見通し。渡辺竜王は3年前に当時最高の将棋ソフトを退(しりぞ)けているが、今度は清水さんから今回の対戦の手ごたえ感想を聞くのを楽しみにしてるだろう。「縁側将棋」を楽しむファンとしてはまた楽しみが増えた。