好奇心okinawa’s blog

観光タクシーから見た沖縄

誕生日おめでとう

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沖縄で寂しい一つは「秋」を感じる風景が少ないこと。
今日TVで「銀杏(ぎんなん)」が実った画像が流れてきた。同じ漢字で銀杏(いちょう)とも読む。東京ではあちこちに銀杏が色づいているんだろうね。銀杏を拾い集めて煎(い)て食べたことを思い出す。
ユウが誕生したとき「有紀(あき=秋)」と名前をつけた。病院にお祝いに来た仲人(なこうど)さんの奥さんが「あらっ、ゆうきちゃんね、いい名前ね」といったもんだから「はい、そうです」で、ゆうきの呼び名になった。

小説の「未完の大局」(南里征典<なんりせいてん>)を思い出した。日本と中国の二人の棋士(碁打ち)の物語だ。若い頃途中で中断したままの碁戦があった。不幸な戦争が両国(両人の家族)の運命を翻弄(ほんろう)する。長い長い戦争の不幸を経て白髪の混じった二人が万里の長城で再会、あの未完の大局の続きを「めくら碁(碁盤がなく頭の中で碁を差すこと)」で差す・・・という物語だ。30数年経っても、あの時の布石を覚えているんだよね。
「風雨同舟」という中国の諺がある。「呉越同舟」はいがみあった敵同士が偶然同じ船にのることだけど、「風雨同舟」は嵐の時だからこそ敵味方が一致団結して嵐に備えることだ。今の中国と日本のごたごたを見るとき、日本にとって中国は大昔から文化の故郷だった、中国も近代日本から多くのことを学んできた歴史を思う。今のごたごたも必ず雪解けはくる。
いろいろあって今は離れて暮らしているけど、絶対忘れないことはあるよ。誕生日おめでとうね。