男の言い分、女の言い分

Beauty is only skin-deep.(美しさは所詮(しょせん)皮一枚)。れっきとした西洋の諺(ことわざ)だ。こういうことを言うのは･･･もてない男のささやかな抵抗かもしれない。女性の美をとやかくいうのは男の本能。差別発言などと無粋なことは言わない方がいい。もてない女性の抵抗だと思われる。
世界美人ｺﾝﾃｽﾄ。最終に残った5名の美女たち。一人だけ選べというのが常識的に不可解だと思う。しかしｺﾝﾃｽﾄは「ふるい落とす」戦いだ。圧倒的に前評判の高かったﾌｨﾘｯﾋﾟﾝのﾗｼﾞさん、最終関門の審査員からの質問ｺｰﾅｰで「私は不幸を知らない(で、そういう目に会った人へのｱﾄﾞﾊﾞｲｽはできない)」という答えが災(わざわ)いして優勝を逃した。･･･なぜ？審査員たちはこう思ったのだろう。将来のためにここで不幸を味あわせておいたほうが彼女のためだと。優勝はﾅﾊﾞﾚﾃさん(ﾒｷｼｺ)。

しかし、あなたの世界一はあなたのすぐ側にいる彼女であり妻であろう。「美しさは所詮皮一枚」の言葉には続きがある。but ugly goes clean to the bone.(しかし、醜さは骨の髄まで）。この諺は「美しさ」がどうこうではなく、「醜さ」への戒(いまし)めへの諺だ。