好奇心okinawa’s blog

観光タクシーから見た沖縄

権謀術数

6月も今日で終わり。今年も早や半分が過去に。タクシーは昨日は完全な空回りで今月最低を記録。今日もここまでパッとしない。よっしゃ、残り時間は・・・帰社の時間までギリギリか・・・一発勝負で空港待機にかけるか。
じたばたしても始まらん。叔父の小説「百十踏揚(ももとふみあがり)」3巻目(全5巻)に入る。次々と予想外の事態が展開していって、すっかり嵌(はま)ってしまった。事実は小説より奇なりというが、まるで自分がその時代に一緒に生きて見てるような錯覚。百十踏揚(ももとふみあがり)がいて、阿麻和利(あまわり)がいて、護佐丸(ごさまる)に鬼大城(おにうふぐすく)がいてあの金丸(かなまる)がいて・・・権謀術数(けんぼうじゅっすう)、魑魅魍魎(ちみもうりょう)、まるで人間の知恵が蜘蛛の巣のように張り巡らされる世界とは、こういうことだ。・・・水谷~、横浜ではどんな「百十踏揚(ももとふみあがり)」の本を読んでるんだ?読む本を間違えるなよ!
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そのお客は、ポツリと「高速の石川インター近くへ」と告げた。・・・落ち着け・・・「高速自動車道の石川インターチェンジですね?」と念のため繰り返し確認。まさかの、長距離・・・。ひぇ~、土壇場でこんな展開が待っていようとは!快調に最短のルートを飛ばす。今日は、そうですか、沖縄単身赴任期間終了で・・2年半ですか、挨拶と引っ越しの準備、で、兵庫に戻る、そうですか地元に戻れるんですね・・・沖縄を去るのがつらいですか・・・わかりますよ。車中の会話をつづけながら・・・気になることを切り出すタイミングをはかる。帰社時間に完全に間に合わない。その旨を早く会社に連絡を入れなければ・・・。「あの~、すみません、会社に電話1本入れてもよろしいですか?ほんとにすみません。」 高速を運転中の携帯だ、きちっとお断りしないと非常にまずい。
「あの~・・・ええ、石川ICで・・・すみません、夜勤のドライバーに・・・ええ、すみません、お願いします。ではよろしく、ありがとうございます。」 琉球王国の知恵者なら、もっとうまい策を講じるだろうが・・・自分にはこれが精一杯の策だ。(写真は、帰り道に)

イメージ 1時折のスコールで、雨がガラスを叩く。あ~っ、屋上に天日干しにしてた梅干しが・・・。そうだ、サランラップをかけておいたから、とりあえずは大丈夫かな。ふぅ~、権謀術数(けんぼうじゅっすう)とは、自分には無理だ。
平凡もいろいろと、大変だ(笑)