好奇心okinawa’s blog

観光タクシーから見た沖縄

記憶に残るお客さん

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Celebrity Millennium 、ありがと~、3往復だ。在香港アメリカ人、在カナダ香港人…みんな陽気でよく喋る。さすが超豪華客船のお客さん。出港地がバンクーバーなんでどこの国籍かわからなくなる。

国際通りで母娘とおじいちゃん。乗り込んできて名刺サイズの紙を差し出す。<このお客さんを都ホテルまでお願いします>と書かれている。日本人じゃなかった。「Ok!verry nice.」と紙を返した。中国語の会話が少し聞こえてきたが、あとは沈黙が続いた。
と、突然助手席のおじいちゃんが「○○さんはこちらのご出身ですか?(乗務員証を見て名前で)」 えっ、日本語しゃべれるんだ。こうだ。
62年振りに沖縄に来た。当時は静岡大の学生で学徒出陣で召集され小禄飛行場(今の那覇空港)守備隊に。160余名のうち静岡に帰れたのは40名。ほんとに酷い戦争だった…。
沖縄戦の生き残りだ!それから故郷台湾にもどり、で62年後の今日の沖縄の訪問だった。
どうして?ん、もう先がないのでその前に沖縄を見ておきたくてね、と。
静かに語る言葉に、このおじいちゃんの長い年月が伝わってくる。
都ホテルで降りたおじいちゃんに思わず頭を下げた。おじいちゃん、笑顔で小さく手を上げた。聞く相手は…自分でよかったんだろうか。