<…食べて寝て、この道を行ったり帰ったりして、いったいなにが残った。死ぬまで同じことの繰り返しだ。死ぬまでだ、わかるか。つまらねぇもんだ、人間の一生なんて…>(
山本周五郎「並木河原」)
妹ファミリ-がバイトで預かっているワンちゃん(サニ-)を連れて遊びに来た。海岸に降ろしたら間違ったのか、海に飛び込んであたふたおお騒ぎ。泳げることを発見したのはいいが、茫然自失二度と海に近ずかなかった。
小説は、その後ある小さな出来事があり、こう締めくくられている。<いいよ、なんにも云うな…わかってる、わかってるよ。>
東北被災者、「普通の生活が、幸せだったんだね。戻りたい…」。