好奇心okinawa’s blog

観光タクシーから見た沖縄

1Q84と三軒茶屋

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都心方面に行く時は三軒茶屋の交差点から首都高速3号線に乗る、東京にいたときはこれが仕事の日常だった。もちろん仕事を終えて一杯飲むのも三軒茶屋(三茶)だ。思い出の詰まった街、いわば東京の中では三茶は庭みたいなものだ。ある時都心で飲んで帰るとき、運転の同僚はそのまま東名高速に向かうので、高速を下りると時間がかかって迷惑になるので待機スペースで車から降りてそのまま首都高速を歩いて下に降りたことがある。もちろん、首都高速を歩く人なんていない。ずっとトラックの振動で揺れていた。下の国道246にたどり着くまで通り過ぎる車の人達からは怪訝そうにジロジロ見られた。

お店の「本回し読みサークル」から回ってきた「1Q84」(村上春樹)の3部を読み終えた。物語の始まりは女主人公が渋滞の首都高を三茶でタクシーから降りて、歩いて待機スペースの非常階段で(現実にはない)金属パネルに囲まれた首都高下の資材置き場に降り、そこから国道246に出る。その降りるときに「1Q84年の世界」に入り込む。・・・物語の終わりは、そこを逆に昇り、月が一つの「1984年」の世界に戻ってくる。

小説「1Q84」の内容がどうこうではなく、三軒茶屋の角や路地や馴染みの店などが次々と思い出された。