一発勝負

ある母親の小記事。カナダの高校に留学中の娘が帰国した。「大荷物を棚にのせようと格闘していても皆知らん顔をしていることで、娘はああ日本に帰ってきたんだと思ったそうです」と。おもわず一人で吹き出した。
日本では「隠すより現る」という。隠した秘密はかえって広く知られるし、かすかで人が気づかないと思うことほど世に明らかになる(中国経典「中庸(ちゅうよう)から」という意味だ。
んっ、何を言おうとしたっけ？そうそう、ノーベル平和賞に対抗したつもりか、大げさに「孔子平和賞」新設を世界にアピールする中国政府。･･･全然笑えない。「中庸」は孔子の孫が残した書だ。

まっつ、中国の笑えない話はどうでもいいか。
一発勝負に失敗した金星の探査機「あかつき」から遠ざかる金星の画像が送られてきた。なんとも無念感が伝わってくる。戻ってもう一回チャンスを～、という訳にもいかない。次の挑戦が６年後。金星をスルーした「あかつき」は、これから金星の周りを再周回する一人旅に出る。６年後にまた金星と再接近する。気の遠くなるような執念だ。６年か、世間も忙しいからきっと忘れ去られるだろうな。
カナダ～日本間の旅と、宇宙の一人旅。