戻って来いよ
ずい分昔のことだけど、ロンドンから西アジアを陸路経由で日本に戻る旅をした。ヨーロッパを超えトルコ経由でイランに入り砂漠を三日三晩バスに揺られパキスタンの国境にたどり着いた。パキスタン国内を旅しインドに入りネパールまで旅した。ここで陸路は諦めた。ミャンマー(当時はビルマと呼んでいた)が軍事政権下で入国のビザが取れなかったからだ。ビルマの隣国のタイ・バンコックに空路で入らざるを得なかった。
「水島~、戻って来いよ!」敗戦で日本に帰還する日本兵達は、お坊さんになってビルマに残る決意をした水島上等兵に向かって叫び続けた。映画「ビルマの竪琴」だ。ラストシーンはみんなの声に背を向け立ち去る水島の映像に、確か「羽生(はにゅう)の宿」の竪琴の音色が流れるのを記憶している。
そのミャンマーで民主化とは名ばかりの選挙が行われる。「民衆は疲弊し、壊れ始めている」(朝日新聞特派員の報告)20年以上も自宅軟禁されているアウンサン・スーチ女史。もう65歳になる。いつも髪に差している鮮やかな花の髪飾りは、再会することなく死別した英国人の夫とかつて誕生日に贈りあった品種という。彼女にとっての「無言の抵抗」の証となっている。周りで叫べばそれが本人に関係なく本人の「国家転覆罪」の罪をなすりつけられて拘束がまた延期されるの繰り返し。11月に軟禁期限が解かれ開放されるとの情報もあったが 、一昨日の選挙では「茶番選挙」に反対の少数民族武装集団との銃撃戦もあった。なんやかんやこじつける軍事政権だ。どうなるか・・・。
<戻って来いよ、スーチー女史!>とは誰もが心の中で叫んでいる。
「水島~、戻って来いよ!」敗戦で日本に帰還する日本兵達は、お坊さんになってビルマに残る決意をした水島上等兵に向かって叫び続けた。映画「ビルマの竪琴」だ。ラストシーンはみんなの声に背を向け立ち去る水島の映像に、確か「羽生(はにゅう)の宿」の竪琴の音色が流れるのを記憶している。
そのミャンマーで民主化とは名ばかりの選挙が行われる。「民衆は疲弊し、壊れ始めている」(朝日新聞特派員の報告)20年以上も自宅軟禁されているアウンサン・スーチ女史。もう65歳になる。いつも髪に差している鮮やかな花の髪飾りは、再会することなく死別した英国人の夫とかつて誕生日に贈りあった品種という。彼女にとっての「無言の抵抗」の証となっている。周りで叫べばそれが本人に関係なく本人の「国家転覆罪」の罪をなすりつけられて拘束がまた延期されるの繰り返し。11月に軟禁期限が解かれ開放されるとの情報もあったが 、一昨日の選挙では「茶番選挙」に反対の少数民族武装集団との銃撃戦もあった。なんやかんやこじつける軍事政権だ。どうなるか・・・。
<戻って来いよ、スーチー女史!>とは誰もが心の中で叫んでいる。