原子力発電所

名古屋に単身赴任してる時、福井県の敦賀までドライブした。何で行ったのか思い出せない。久しぶりに日本海を見たかったからかもしれない。ロシアのタンカー船が座礁して日本各地からボランティアで海岸の清掃に駆けつけたニュースのその浜を見に行ったかもしれない。特にこれという目的もなくふらっと「旅」の真似をする。
ただ、思いがけない収穫もある。原発だ。敦賀(つるが)の美浜原子力発電所だ。できるだけ近くまで行ってみた。綺麗な緑地の中の道路を通って、真近で見たときの巨大さ･･･驚いたなぁ。原子力には以前からちょっと興味があった。確か、この原発は事故を起こしてまだ休止中だったはずだ。

向こう岸の那覇新港埠頭に窓のない巨大な「壁」が停泊していた。遠くて船名が確認できない。ちょっと前に、那覇埠頭で見て、あれっ、埠頭にいつのまにでっかい倉庫ビルが建設されたのかと、勘違いした船だ。そう、あの時の美浜の白い原発を連想した。船名は、確認しに行かなかった。なんの仕事をしているか分からなくても、きっと何かの役に立つ仕事に携わっているのは容易に想像できる。「白い壁」も原発も、いろいろ問題はあるだろうが、役割が大きいからこそ問題も大きい。静かにひっそり立っているだけに、なおさらその迫力を感じる。